30歳目前サラリーマンがセミリタイアを目指す

社会人8年目の30歳目前のサラリーマンがセミリタイアを目指し、節約や投資を頑張る日記です

消費税の支払、受取

どうも、ユウです。

 

 

 

 

 

前回に続いて税金関係で消費税を確認していきたいと思います。

新しい勘定科目

今回は

 

「仮払消費税」(資産)

 

「仮受消費税」(負債)

 

「未払消費税」(負債)

 

です。

 

消費税の支払い

まずは消費税の支払いからです。

 

これは私たちが買い物をしているときと全く同じです。

 

f:id:yu_id:20210410162517p:plain

 

買い物をした際に消費税が含まれてそれを支払っています。

 

会社の場合はそれを申告、納税をする必要があるので仕訳などで分かるようにしておく必要があります。

 

簿記の試験問題では問題文で指示されない限りは気にする必要はないのですが、実務では必ず意識しなくてはいけません。

 

 

 

例.

商品110,000円(税込価額)を仕入れ、代金は現金で支払った。なお、消費税率は10%である。当社は税抜き方式で処理している。

 

 

 

問題文で税抜き方式と指示が出ています。この場合、消費税を抜いて仕訳をしなくてはいけません。逆に税込み方式の場合は税金を含めた金額で仕訳を行ってしまうので消費税を分ける必要はありません。

 

 

さて、この問題の仕訳ですが、まず消費税が入っていない税抜き金額を求めなくてはいけません。

 

消費税率は10%なので元の金額に10%が足されています。なのでこれを割り戻して求めましょう。

 

110,000円÷110%=100,000円

 

 

なので消費税を抜いた金額は100,000円になります。

 

これで仕訳を考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

借方 / 貸方
仕入 100,000 / 現金 110,000
仮払消費税 10,000

 

このようになります。

 

支払っているので仮払消費税です。間違えないようにしましょう。

 

 

消費税の受取

次は消費税の受け取りです。

 

これは支払いの場合と逆のような形なのでそこまで難しくはないと思います。

 

 

例.

商品220,000円(税込価額)を売り上げ、代金は現金で受け取った。なお、消費税率は10%である。当社は税抜き方式で処理している。

 

 

 

 

まずは税抜きの金額を求めましょう。

 

220,000円÷110%=200,000円

 

ということで200,000円が税抜きの金額になります。

 

仕訳を考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

借方 / 貸方
現金 220,000 / 売上 200,000
仮受消費税 20,000

 

このようになります。 

 

 

消費税の確定

最後に消費税の確定の場合を確認しましょう。

 

確定は法人税等と同じで決算時になります。

 

例.

決算につき仮払消費税10,000円と仮受消費税20,000円を相殺し、納付額を確定する。

 

 

消費税は受け取った消費税から支払った消費税を引いて納付を行います。なので消費税で得をしたり損をしたりというのはありません。

 

 

 

 

借方 / 貸方
仮受消費税 20,000 / 仮払消費税 10,000
未払消費税 10,000

 

 

なので仕訳も簡単ですね。このような形になります。

 

この後納付という流れになりますがそちらは前回の法人税等と一緒になります。

 

消費税も本試験問1の仕訳問題に出やすい問題になっています。

 

法人税等と似た流れになっているので、しっかり覚えましょう。

 

 

 

 

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法人税の中間申告、納付

どうも、ユウです。

 

 

 

 

 今回は法人税の中間申告と税金の納付について確認していきたいと思います。

 

法人税の中間申告と納付ですが、決算時に一定以上の税金を納付している場合の次の会計期間において中間申告が必要になります。

 

あなたのところは支払う税金が多いから先に半分くらいを予定納付として納付しておいてね。多く納付した場合はあとで決算になったら清算するから。

 

といった感じのイメージでしょうか。

 

f:id:yu_id:20201023161827p:plain

 

 

例.

決算 年1回、3月31日 法人税の中間納付を行い、税額500,000円を小切手を振り出して納付した。

 

借方 / 貸方
 ?  500,000 / 当座預金 500,000

 

いまのところで分かるところを埋めるとこのようになると思います。

 

ここで新しい勘定科目を使うのですが、

 

「仮払法人税等」(資産)

 

という勘定科目が登場します。

 

読んで字の如くですね。決算時の納付に備えて仮として税金を先に納めておくということです。

 

資産の科目なので借方において、決算時の納付の際に清算します。

  

借方 / 貸方
仮払法人税 500,000 / 普通預金 500,000

 

 

このような仕訳で完成です。

 

 

 

さて、決算時に清算と書きましたがその時の仕訳も確認しておきましょう。

 

 

例.

決算を行い、法人税、住民税及び事業税が1,200,000円と計算された。なお、この金額から中間納付額500,000円を差し引いた金額を未払い分として計上した。

 

 

また新しい勘定科目が出てきました。

 

「未払法人税等」(負債)

 

法人税、住民税及び事業税」(費用)

 

です。しかしこの法人税、住民税及び事業税」は問題によって「法人税等」と略される場合があります。問題文をよく読んで解答に記入しましょう。

 

さて、仕訳に戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

借方 / 貸方
法人税、住民税及び事業税 1,200,000 / 仮払法人税 500,000
未払法人税 700,000

 

 このようになりますが、分かりましたでしょうか。

 

 

 

更にこの後、未払法人税等を納付して税金の納付が終了します。

 

例.

未払法人税等700,000円を小切手を振り出して納付した。

 

 

借方 / 貸方
未払法人税 700,000 / 当座預金 700,000

 

 

法人税の問題も本試験問1の仕訳問題に出やすい問題になります。

 

難しい問題ではないのでしっかり覚えておきましょう。

 

 

 

 

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