30歳目前サラリーマンがセミリタイアを目指す

社会人8年目の30歳目前のサラリーマンがセミリタイアを目指し、節約や投資を頑張る日記です

簿記 小切手、現金の過不足

どうも、ユウです。

 

前回は売上や仕入について少しまとめてみました。

 

yu-id.hatenablog.com

 

今回は現金についてまとめていきたいと思います。

 

世間一般的に現金というと実際のお札や硬貨を想像する方が多いと思いますが、簿記の現金はその他に小切手等の現金同等物も現金に含まれることになっています。

 

まず小切手ですが、実際に見たことがある人は少ないのかなと思います。

 

私は会社の経理をしているので常日頃見てきていますが、学生の方や経理以外の職種に就いているとなかなか見る機会は無いと思います。

 

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さすがに本物の小切手の画像は用意出来なかったのでいらすとやさんのイラストを頼りましょう。

 

小切手とは、銀行に持っていけば記載されている金額を小切手を発行した人や会社の口座からお金を取り立てられる。いわば引換券みたいなものです。

 

ひと昔前に流行ったクイズミリ〇ネアでみのさんが持ってたアレです。

 

 

話が逸れそうなので本題に戻しましょう。

 

小切手の受け取り

さて、実際に取引があった場合どのように仕訳をするのか確認しましょう。

 

 

商品1,200円を売り上げ、代金は小切手で受け取った。

 

さてこの問題の仕訳ですが、

 

 

借方 / 貸方
1,200 / 売上 1,200

 

 

ここまではなんとなく予想がつきます。

 

 

借方の勘定科目は何になるでしょうか。

 

 

借方 / 貸方
現金 1,200 / 売上 1,200

 

 

上である程度説明をしてしまったので、察しがいい方はもう分かっているかもしれません。

 

「現金」の勘定科目を使用します。

 

でも注意してください。問題では小切手を受け取っただけであって銀行に持ち込んで取り立てをしたわけではありません。でももう現金として扱ってしまうんです。

 

なので引っかけ問題で

 

額面1,200円の小切手を取り立てた。

 

という問題が出ても仕訳は行いません。

 

仕訳なしです。気を付けてください。

 

ちなみに小切手はもらった人が必ず取り立てないといけないというルールはありません。

 

なのでその貰った小切手を支払いにまわすこともできるんです。

 

A社への買掛金1,000円をB社発行の小切手で支払った。

 

このような場合ですね。

 

B社発行の小切手は受け取ったときに現金で仕訳をしてあります。

 

なのでこの取引があった場合の仕訳は

 

 

借方 / 貸方
買掛金 1,000 / 現金 1,000

 

 となるわけです。

 

他の会社の小切手は現金として扱う。ということで覚えておきましょう。

 

でも他の会社のです。

 

ここまで強調するには意味がありますのでしっかり覚えておきましょう。

 

現金の過不足

過不足ってなんだ?と思う方いるかもしれませんね。

 

この過不足というのは帳簿と実際のお金に差が出てしまったことを言います。

 

今では私も家計簿を付けてしっかりお金の管理をしていますが、小さい頃のお小遣い帳はひどいもんでした。最初だけしかつけないのでお小遣いがお小遣い帳と一致したことがありませんでした。

 

という無駄話は置いておいて、以前に仕訳をした勘定科目は勘定口座へ転記するということをやりましたね。

 

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こちらです。

 

さて、この勘定口座を見ると現在の残高は10,200円あるはずですが、これで実際のお金が10,100円だった場合どうすればよいでしょうか。

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誰かがうまい棒を食べたからとかではありませんよ。

 

実際のお金のほうが帳簿より少なくなっているので、合わないままでいるのは良くないです。帳簿を合わせましょう。

 

錬金術師でもない限りは実際のお金を増やすことはできませんからね。

 

 

帳簿を合わせるということなので仕訳をしましょう。仕訳をしないと勘定口座のお金を調整できません。

 

 

借方 / 貸方
100 / 現金 100

 

ここまで読んでいる方はこのくらいは想像できますよね?

 

さて借方の科目ですが、新登場の科目を使います。

 

「現金過不足」

 

この科目は判明するまでの仮の科目です。なので借方にも貸方にも行きます。

 

 

上記の仕訳に当てはめると

 

 

借方 / 貸方
現金過不足 100 / 現金 100

 

このようになります。

 

 

逆に現金が100円多い場合は逆の仕訳になります。

 

 

借方 / 貸方
現金 100 / 現金過不足 100

 

 現金を借方に入れて増やして、貸方を現金過不足とします。

 

 

さて、この過不足、原因が判明した場合はどのようにすればよいでしょうか。

 

 

先日の現金の不足額100円は通信費の支払いであることが判明した。

 

あらら、領収書でも見つかったのかしら。って感じですね。

 

こうなったら

  

借方 / 貸方
通信費 100 / 現金過不足 100

 

こう仕訳をして借方にあった現金過不足を消して「通信費」(費用)の科目に振り替えます。

 

なんとなく予想はできたでしょうか。

 

では次の例題を考えてみてください。

 

 

先日の現金の過剰額100円はA社の売掛金の回収金額であったことが判明した。

 

さあどうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えです。

 

 

借方 / 貸方
現金過不足 100 / 売掛金 100

 

 こうなります。

 

現金は増えません。先日の過不足発見の時点で現金は増やしてあります。なので現金過不足で仕訳をします。

 

 

 

さて原因が分かったケースを確認しましたが、原因が分からずじまいだった場合はどうすればよいのでしょうか。

 

そちらの確認もしておきましょう。

 

 

決算日において現金過不足(借方)が100円あるが、原因が不明なので雑損として処理をする。

 

 

さて、この問題の場合どのようにして仕訳をすればようでしょうか。

 

現金過不足の勘定口座の借方に100円の残高が残っている状態です。

 

ちなみに「雑損」は(費用)の科目になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えです。

 

 

借方 / 貸方
雑損 100 / 現金過不足 100

 

 出来たでしょうか。

 

出来た方は基本をきちんと理解できているということでしょう。

 

少し苦戦した方、全くわからなかった方は前の記事も確認しておくことをおススメします。

 

 

さて、これは現金が足りなかったときです。逆に現金が多かった場合はどのようにすればよいのでしょうか。

 

現金が多かった場合は「雑益」(収益)で処理をしていきます。

 

 

借方 / 貸方
現金過不足 100 / 雑益 100

 

 

このようになります。

 

 

 

 

ちょっと整理して、実際の流れを追ってみていきましょう。

 

 

1.現金が足りないことが分かった場合

  

借方 / 貸方
現金過不足 100 / 現金 100

 

 

 

 2-1.原因が判明した場合

  

借方 / 貸方
通信費 100 / 現金過不足 100

 

2-2.原因が分からなかった場合

 

 

借方 / 貸方
雑損 100 / 現金過不足 100

 

 こんな感じですね。

 

現金が多かった場合は逆の仕訳になって最後は雑益になります。

 

 

以上が現金についての解説になります。

 

ここまでの理解は出来たでしょうか。

 

なかなか簿記は理解するまでが長いので何度も読み返して覚えていってください。

 

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