30歳目前サラリーマンがセミリタイアを目指す

社会人8年目の30歳目前のサラリーマンがセミリタイアを目指し、節約や投資を頑張る日記です

簿記 預金関係

どうも、ユウです。

 

前回は現金に関して掘り下げていきました。

 

今回は預金のほうを掘り下げていきたいと思います。

 

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預金にはいくつか種類がありますが、主に3種類あって

 

普通預金」(資産)

 

「定期預金」(資産)

 

当座預金」(資産)

 

となります。

 

 

上の2つは聞きなじみがあるのではないでしょうか。普通に暮らしている中でも利用する機会はあると思います。

 

下の「当座預金」も含めて解説をしたいと思います。

 

 

普通預金

これは聞きなじみがありますね。というか利用していない方はいないのではないでしょうか。

 

銀行に預け入れたりする一般的な口座のことです。

 

もちろん会社のお金を入れたり取引に使われるので仕訳にも出てきます。

 

例題で確認しましょう。

現金100,000円をR銀行の普通預金に預け入れた。

 

 

解答はどうなるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答です。

 

普通預金という資産が増えて、現金という資産が減ったので

 

 

借方 / 貸方
普通預金 100,000 / 現金 100,000

 

このようになります。当たりましたか?

 

 

逆に

 

普通預金から現金100,000円を引き出した。

 

という問題の場合は

 

 

借方 / 貸方
現金 100,000 / 普通預金 100,000

 

となります。解説をするまでもないでしょうかね。

 

 

定期預金

続いて定期預金です。

 

これも聞きなじみのある言葉ですね。

 

まとまったお金を定期預金にして利息をつけるアレです。今のご時世の金利じゃ利息なんて付きませんがね。

 

その定期預金ももちろん取引があった場合は仕訳が必要です。

 

 

現金1,000,000円をR銀行の定期預金口座に預け入れた。

 

うらやましい話です。お金が欲しいです。

 

そんなことは置いておいて仕訳ですね。

 

 

借方 / 貸方
定期預金 1,000,000 / 現金 1,000,000

 

答えはこちら。普通預金の時と何も変わりません。勘定科目にだけ注意をすればいいのです。簡単ですね。

 

もちろん定期預金を引き出したときも普通預金と一緒です。

 

解説は割愛します。

 

 

当座預金

さて最後の当座預金です。

 

これは何かというと、預金の一種ではありますが引き出しの時に小切手を使う預金の種類になります。

 

預け入れるときは通常通り銀行の窓口で預け入れるんですけど、引き出しの時は小切手を書いてそれを銀行に持っていくんです。

 

引出伝票が小切手になったというイメージでしょうか。

 

しかし前回の記事で少し触れました。

 

支払いの時に小切手を使用する場合もある。そこも含めて確認しましょう。

 

例を見ながら仕訳をします。

 

例.

R銀行と当座取引契約を結び、現金1,000,000円を当座預金口座に預け入れた。

 

さてこの問題の仕訳はというと

  

借方 / 貸方
当座預金 1,000,000 / 現金 1,000,000

 

これは予想がつきますね。何もひねらずに考えればいいのです。

 

次です。

 

例.

A社に対する買掛金300,000円を支払うため、小切手を振り出して渡した。

 

借方 / 貸方
買掛金 300,000 /  ?  300,000

 

 ここまでは分かります。

 

買掛金を支払ったので、買掛金の減少なのですから。

 

さて、A社の人はこの後どうするでしょうか。

 

こちらから振り出した小切手を銀行に持っていき、現金を受け取りますよね?

 

なので、こちらの当座預金はすでに減ったものとして考える訳です。

 

なので仕訳は

 

借方 / 貸方
買掛金 300,000 / 当座預金 300,000

 

これで完成となります。

 

少し戸惑うかもしれませんね。

 

小切手を振り出して支払ったときは、その時点で当座預金を減らす。

 

覚えておきましょう。

 

 

 

さて、前回でも受け取った小切手はそのまま支払いに使えると書きましたが、自分で振り出した小切手が戻ってきた場合はどのようにすれば良いのでしょうか。

 

絶対にあり得ない訳ではないですよ。そのまま支払いに回され続けて受け取る可能性はあります。

 

その場合の仕訳を確認しましょう。

 

例.

A社への売掛金500,000円の回収として自社振出小切手を受け取った。

 

 

 

素直に今まで学んだ知識で仕訳をすると現金で仕訳をしたくなります。しかし少し考えてみましょう。

 

 

 

この小切手を振り出した時には当座預金の減少の仕訳をしています。

 

でもこの小切手は取り立てられることなく、自分のところに帰ってきたわけです。

 

つまり、当座預金は減少していない。ということになります。

 

そう考えてみるとどうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答です。

 

 

借方 / 貸方
当座預金 500,000 / 売掛金 500,000

 

え?なんで?と思った方。

 

減ると思っていた当座預金は減っていないんです。なので戻してあげるのです。

 

じゃないと当座預金の残高がズレてしまいます。

 

自己振出小切手を受け取った=当座預金

 

他人振出小切手を受け取った=現金

 

 

間違えやすいところなのでしっかりおさえておきましょう。

 

 

当座借越

当座預金には当座借越契約というものがあります。

 

これは残高以上のお金を引き出せるようにするというものです。結局は借金ですし、限度額は設定されてしまうんですけどね。

 

少し例を見てイメージをつけましょう。

 

例.

買掛金300,000円を小切手を振り出して支払った。なお当座預金の残高は200,000円だったが、R銀行と借越限度額500,000円の当座借越契約を結んでいる。

 

 

少し簿記っぽくなってきたでしょうか。混乱していないでしょうか。

 

整理してみましょう。

 

買掛金の支払いをするのに300,000円必要だったのが200,000円しか残高が無かった。だけど当座預金で500,000円分借金が出来る契約をしているよ。

 

という事になります。

 

その場合の仕訳は

  

借方 / 貸方
買掛金 300,000 / 当座預金 300,000

 

え?当座預金の残高がマイナスになっちゃうじゃん。貸方残高になっちゃうじゃんと思いますよね?

 

でも大丈夫なんです。当座預金に入金されればプラスになりますし、決算までマイナスだった場合は科目の振り替えをするんです。

 

なので、一旦は当座預金で仕訳をするということです。

 

 

じゃあその決算になったときにマイナスだったらどうするの?

 

その場合を確認していきます。

 

例.

3月31日 決算日において当座預金が100,000円の貸方残高であるため、当座借越に振り替える。

 

新しい勘定科目が出てきました。

 

「当座借越」(負債)

 

当座預金で発生した借金という意味の勘定科目です。

 

例題では当座預金がマイナスになっているのでその分を当座借越の勘定科目に振り替える仕訳をするということです。

 

 

ちなみに解答は

 

借方 / 貸方
当座預金 100,000 / 当座借越 100,000

 

となります。当座預金の残高がマイナス100,000円になってしまっているのでその分を増やして、借金である当座借越を増やしているんですね。

 

これをしないと決算でマイナスの当座預金という謎な帳簿が出来上がってしまいますので必ず行います。

 

ちなみに決算が終わって翌期首(次の年の初め)に再振替仕訳といって当座借越の残高を消す仕訳をします。

 

この例題の場合は4月1日になりますね。

 

借方 / 貸方
当座借越 100,000 / 当座預金 100,000

 

この仕訳をして当座預金の残高をマイナスに変えるということです。

 

 

 

イメージをしながら考えていかないと難しいですが、基本的なところの考え方は変わらないのでゆっくり覚えていきましょう。

 

 

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