30歳目前サラリーマンがセミリタイアを目指す

社会人8年目の30歳目前のサラリーマンがセミリタイアを目指し、節約や投資を頑張る日記です

簿記 固定資産と減価償却費

どうも、ユウです。

 

今回は固定資産と減価償却について確認していきたいと思います。

 

固定資産は1年を超えて長く保有する資産。建物や車両などの資産をいいますが、固定資産の中でも形があるものを有形固定資産。形がないソフトウェアのような形がないものを無形固定資産と言います。覚えておいてください。

 

固定資産

まず固定資産の購入から見ていきましょう。

 

そんなに難しいことはありません。いままでやってきたことと一緒です。

 

ちなみに固定資産には

 

「建物」(資産)

 

「土地」(資産)

 

「備品」(資産)

 

「車両運搬具」(資産)

 

などがあります。

 

 

まずは取得から順番に確認しましょう。

 

 

例.

建物1,000,000円を購入し、代金は月末に支払うこととした。なお購入にあたっての登記料、仲介手数料200,000円は現金で支払った。

 

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借方 / 貸方
建物 1,200,000 / 未払金 1,000,000
現金 200,000

 

 

仕訳はこちらになります。

 

まず1つ目の注意点は、この取引は商品以外の取引なので買掛金を使用してはいけません。未払金で処理をしましょう。

 

2つ目は固定資産を取得するにあたってかかった経費(付随費用)に関しては建物の取得金額に含めて処理をします。この取引の場合は1,200,000円を建物の勘定科目に計上します。

この購入金額と付随費用を足した金額を取得原価と呼びますのでこちらも覚えておきましょう。

 

 

固定資産の減価償却

今回の記事で一番難しく、重要なポイントです。

 

この項目はしっかり押さえておきましょう。

 

 

まず減価償却とは何か。というところですが、建物などの固定資産を長く使っていると経年劣化などにより価値が下がっていきます。

 

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価値が下がったのに帳簿の金額は取得原価のままだと適切な情報を伝えることはできませんよね。

 

帳簿の金額を経年劣化に合わせて固定資産の金額を減らし、費用として処理することを減価償却というのです。

 

減価償却費」(費用)

 

経年劣化に合わせて金額を減らすとは書きましたが、その固定資産によって耐用年数という「何年使うことができるか」という目安みたいなものが決められているのでその年数をかけて減らしていくというイメージです。

 

説明より実際の問題を解きながら解説をしたほうがイメージしやすいと思うので例題をやってみましょう。

 

 

例.

当期首(×2年4月1日)に購入した建物(取得原価1,200,000)について減価償却を行う。なお、減価償却方法は定額法(耐用年数30年、残存価額は取得原価の10%)による。

 

 

 

少しめんどくさそうな問題ですね。

 

ところどころ解説が必要な言葉があるのでまずはそちらの説明からしていきましょう。

 

 

減価償却方法とありますが、こちらには定額法、定率法、生産高比例法などがあります。

定額法というのは毎年同じ金額を減価償却するという処理の方法です。その他の方法は後で解説しようと思います。

 

残存価額とは耐用年数(この問題だと30年)を経過したときに帳簿に残しておく金額のことを言います。

 

この問題では30年後に取得原価の10%を帳簿に残すように指示が出ているという事です。

 

 

 

さて定額法の場合の減価償却ですが、式にすると

 

「(取得原価-取得原価×10%)÷耐用年数」

 

減価償却の金額を出すことができます。

 

カッコ内の取得原価×10%の部分は残存価額を残すために計算しています。もし問題に残存価額がないような指示が出ている場合はこの部分を省略してください。

 

 

問題の数字を当てはめてみると

 

「(1,200,000-1,200,000×10%)÷30」

 

となります。大丈夫でしょうか。

 

これを計算すると36,000円という数字になります。これが今回の減価償却の金額というわけです。

 

仕訳にしてみましょう。

 

 

 

借方 / 貸方
減価償却 36,000 /  ?   ? 

 

 

 

さて、貸方はというと減価償却には直接法と間接法という処理の方法があって、その方法によって貸方の勘定科目が変わります。

 

 

3級では間接法がほとんどのようですね。なので間接法の処理だけ解説します。

 

 

減価償却累計額」(資産)

 

 

この勘定科目は資産のグループですが基本的にマイナスになる勘定科目です。貸倒引当金と一緒ですね。

固定資産とは別の勘定科目を使って帳簿上で間接的に固定資産の価値を減らす。なので間接法と呼ばれます。

 

さきほどの仕訳にあてはめると

 

 

借方 / 貸方
減価償却 36,000 / 減価償却累計額 36,000

 

この仕訳で減価償却の処理は完了になります。

 

 

ちなみに減価償却費の金額の確認として計算をすると30年間かけて36,000円×30年で1,080,000円の減価償却を行い120,000円の残存価額を残すということが確認できます。

 

 不安の場合はこうやって計算するとケアレスミスが減らせるかもしれませんね。

 

 

 

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