どうも、ユウです。
前回の記事では減価償却についてをやりましたが、また続きとなります。
今回は期中や期末で固定資産を売却した場合の処理です。
本当は前回の記事で一緒に書いてしまおうと思いましたがややこしくなりそうなので記事を分けることにしました。
固定資産の期中・期末売却
例.
×4年9月30日 ×1年4月1日に購入した車両運搬具(取得原価1,200,000円、期首の減価償却累計額720,000円、減価償却方法は定額法、残存価額は0円、耐用年数は5年、間接法で記帳)を300,000円で売却し、代金は月末に受け取ることとした。なお、当社の会計期間は4月1日から3月31日までの1年間である。
今回もずいぶんと長ったらしい問題文ですねー。でも嫌にならずにしっかり読みましょう。
少しめんどくさい問題になってきたので、まず分かるところから仕訳を埋めていきましょう。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
減価償却累計額 | 720,000 | / | 車両運搬具 | 1,200,000 |
未収入金 | 300,000 | ? | ? | |
? | ? |
とりあえず問題文を見た段階で分かるところだとこのくらいでしょうか。
車を売ったので資産を減らし、それに対する減価償却累計額を減らします。そして代金が月末にもらえるということなので未収入金が仕訳に出ます。
さて、この次ですがこの車。4月1日から9月30日までは自分の会社で使っていたということになるので減価償却をする必要があります。
その期間分も使っていて劣化とか。使っていなくても経年劣化は起こっていますからね。期首売却じゃない場合は必ず期首から売却までの減価償却を行ってください。
しかし、この期首から売却日までの減価償却ですが、月割りで計算をします。日割りではありません月割りです。
今回の問題では4月から9月までなので、4.5.6.7.8.9の6か月使用したという事になります。
恥ずかしがらずに指折り数えましょう。ケアレスミスを減らせますので。私も指折り数えています。
減価償却の金額を計算しましょう。
1,200,000円÷5年
1年で240,000円の減価償却費になります。これを月割計算します。
240,000円×6÷12
今年の減価償却費は120,000円です。
さきほどの仕訳に追加しましょう。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
減価償却累計額 | 720,000 | / | 車両運搬具 | 1,200,000 |
未収入金 | 300,000 | ? | ? | |
減価償却費 | 120,000 | |||
? | ? |
車の価値を正しく評価して、売却の仕訳をすることができました。
しかし貸借の金額を計算してみましょう。
貸借の金額があっていません。これでは仕訳が出来たとは言えませんね。
前回も少し触れましたが、この差額が売却益もしくは売却損になるわけです。
改めて考えて、車の評価の金額と代金の差額は損したか得したかですよね。
今回は借方側が金額が足りませんので借方に勘定科目と差額60,000円を足す必要があります。借方側ということは費用の増加です。なので売却損のほうですね。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
減価償却累計額 | 720,000 | / | 車両運搬具 | 1,200,000 |
未収入金 | 300,000 | |||
減価償却費 | 120,000 | |||
固定資産売却損 | 60,000 |
これで貸借の金額がそろい、仕訳が完成しました。
減価償却は慣れるまでが大変で、月割計算を忘れてしまったり残存価額を計算に入れるのを忘れてしまうことが多いです。
当ブログでは例題として私が適当に考えた問題しか記載していないのでガシガシ解くことはできません。
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