どうも、ユウです。
前回に続いて税金関係で消費税を確認していきたいと思います。
新しい勘定科目
今回は
「仮払消費税」(資産)
「仮受消費税」(負債)
「未払消費税」(負債)
です。
消費税の支払い
まずは消費税の支払いからです。
これは私たちが買い物をしているときと全く同じです。
買い物をした際に消費税が含まれてそれを支払っています。
会社の場合はそれを申告、納税をする必要があるので仕訳などで分かるようにしておく必要があります。
簿記の試験問題では問題文で指示されない限りは気にする必要はないのですが、実務では必ず意識しなくてはいけません。
例.
商品110,000円(税込価額)を仕入れ、代金は現金で支払った。なお、消費税率は10%である。当社は税抜き方式で処理している。
問題文で税抜き方式と指示が出ています。この場合、消費税を抜いて仕訳をしなくてはいけません。逆に税込み方式の場合は税金を含めた金額で仕訳を行ってしまうので消費税を分ける必要はありません。
さて、この問題の仕訳ですが、まず消費税が入っていない税抜き金額を求めなくてはいけません。
消費税率は10%なので元の金額に10%が足されています。なのでこれを割り戻して求めましょう。
110,000円÷110%=100,000円
なので消費税を抜いた金額は100,000円になります。
これで仕訳を考えてみましょう。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
仕入 | 100,000 | / | 現金 | 110,000 |
仮払消費税 | 10,000 |
このようになります。
支払っているので仮払消費税です。間違えないようにしましょう。
消費税の受取
次は消費税の受け取りです。
これは支払いの場合と逆のような形なのでそこまで難しくはないと思います。
例.
商品220,000円(税込価額)を売り上げ、代金は現金で受け取った。なお、消費税率は10%である。当社は税抜き方式で処理している。
まずは税抜きの金額を求めましょう。
220,000円÷110%=200,000円
ということで200,000円が税抜きの金額になります。
仕訳を考えてみましょう。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
現金 | 220,000 | / | 売上 | 200,000 |
仮受消費税 | 20,000 |
このようになります。
消費税の確定
最後に消費税の確定の場合を確認しましょう。
確定は法人税等と同じで決算時になります。
例.
決算につき仮払消費税10,000円と仮受消費税20,000円を相殺し、納付額を確定する。
消費税は受け取った消費税から支払った消費税を引いて納付を行います。なので消費税で得をしたり損をしたりというのはありません。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
仮受消費税 | 20,000 | / | 仮払消費税 | 10,000 |
未払消費税 | 10,000 |
なので仕訳も簡単ですね。このような形になります。
この後納付という流れになりますがそちらは前回の法人税等と一緒になります。
消費税も本試験問1の仕訳問題に出やすい問題になっています。
法人税等と似た流れになっているので、しっかり覚えましょう。
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