30歳目前サラリーマンがセミリタイアを目指す

社会人8年目の30歳目前のサラリーマンがセミリタイアを目指し、節約や投資を頑張る日記です

年末調整で還付金が多くもらえても儲かったわけではない

どうも、最近経営者にいじめられているユウです。

 

 

年末も近づいてきて段々と忙しくなってきていますが、その年末に関わることで毎年気になることがあるのでそのことを書いていきたいと思います。

 

 

年末調整

毎年サラリーマンの方がやっている年末調整ですが、この年末調整と聞いた時に何を考えるでしょうか。

 

 

この記事を読んでいる方の大半は税金に詳しい方だと(勝手に)思っているので、「お金がもらえるもの」と思う方は少ないとは思います。

 

 

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そうです。

 

 

お金がもらえる行事ではないんです。

 

 

なんならお金が動くのは1年間の清算をしている部分であり、年末調整本来の目的は税金の申告なのです。

 

 

なんでそんな風習になっているのか・・・たぶんこれは日本人の税金に対する知識と関心がないからなんだと思います。経理の人は書類を各市町村に送っていたりと見えない部分で苦労しているんです。

 

 

 

年末調整

 

よくよく字面を見てもお金がもらえる、還付されるなんて文字はどこにも入っていません。

 

 

経理に携わっている人はお分かりでしょうが、年末調整は社員さん個人の1年間の所得税を会社が代わりに申告することなのです。

 

 

その計算をした際に所得税を多くもらっていた、少なくもらっていたのでその調整をして国へ税金を納める。

 

 

だから年末調整なのです。

 

 

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還付金の操作は可能

年末調整の還付金は所得税の調整を行うためにお金を返しているのですが、その所得税の計算にはきちんとした計算式があり、収入と扶養などの控除に基づいて算定されます。

 

対して毎月引かれている所得税はどうでしょうか。

 

こちらもきちんとした計算式があってそれに基づいて所得税を引いていそうかと思いそうですが、けっこうガバガバな税額表で「このくらいの給料の人はこのくらい引いてください。」くらいなんです。

 

令和2年分 源泉徴収税額表|国税庁

 

 

しかもこの所得税の税額表、ある程度の基準であるため毎月いくら引いても、逆に引かなくてもいいんです。

 

 

極端な話、毎月の所得税を0にして年末調整で一括納付しても問題ないんです。

 

 

つまり

 

 

経理の人間であれば還付金の操作は可能

 

 

なのです。

 

 

現に私が働いている会社で奥さんに黙ってお小遣いがほしい人には毎月多く所得税を引いて年末調整の還付時に現金で渡している人もいます。

 

 

そのくらい簡単なものなのです。

 

 

そこで考えてください。

 

元々もらえる給料を減らしてまで所得税を多く引いて、後からそれを返してもらう。

 

 

 

儲かっていますか?

 

 

給料の時にもらえたはずの金額をただ返してもらっているだけです。

全く儲かっていません。(むしろ金利もなにもつかない分損している気がするくらい)

 

 

税額の計算は誰がやっても同じ結果になる

「上手くやっていっぱい戻ってくるようにしろよ」

 

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年末調整の書類を書いて提出してくる際に必ず言ってくる人がいます。

 

 

その人へ本当に声を大にして言いたいのですが

 

 

誰が計算しても書類が一緒ならば金額は変わらない!

 

 

本当に頭のいい税理士の先生や公認会計士の先生が年末調整をやろうと、地方の経理の私が年末調整をやろうとその人が提出してきた書類が一緒ならば必ず税額は一緒になるのです!

 

そのくらい上手くやる余地がないということなんですが、税金とはそういうものなのです!

 

 

「あいつの方がいっぱい戻って来てる」

 

 

とか言われますがその人は住宅借入控除を使っていたりするんです!

 

 

でも私のいう事なんか右から左・・・

 

 

「お前もっと上手くやったらどうなんだ」

 

 

等と言われてしまいます。

 

 

そんなこと言われたら、もういっそのこと手取の金額全て所得税でいったん納めてやろうかとも思ってしまいますが、そんなことやったら本当に怒られてしまうのでやりません。

 

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年末調整や税金のことを理解している人には伝わる事なんでしょうけど、理解や関心が無い人にとってはお金が多くもらえるのは嬉しいことなんでしょうね。

 

 

やっぱり税金に関しては義務教育で教える必要があるんじゃないかなと思ってしまいます。