どうも、ユウです。
体調の方も特に悪いところがないので、久しぶりに簿記の記事を更新していこうと思います。
今回は剰余金の配当、処分という項目になります。
ちなみに剰余金というのは前回の簿記の記事で解説していますのでそちらを確認してください。
投資をしている人には馴染みのある配当金ですが、会社側ではどのように処理をしているのでしょうか。
例.
×2年6月30日 第1期株主総会において、繰越利益剰余金1,000,000円を次のように配当、処分することが承認された。
株主配当金500,000円 利益準備金 50,000円
ちなみに配当金は社長や重役だけで決定することは出来ません。必ず株主総会で議事にかけて承認をもらう必要があります。
本題に戻って仕訳を考えてみましょう。
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
繰越利益剰余金 | 550,000 | / | ? | 500,000 |
? | 50,000 |
今分かる勘定科目を入れるとこのような状態でしょうか。
さて、貸方に入る勘定科目はというと
「未払配当金」(負債)
「利益準備金」(純資産)
になります。
なので仕訳は
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
繰越利益剰余金 | 550,000 | / | 未払配当金 | 500,000 |
利益準備金 | 50,000 |
という仕訳になりますね。
1,000,000円の繰越利益剰余金の処分を株主総会で決議していましたが、実際に承認されたのは配当金500,000円と利益準備金50,000円になりますので、1,000,000円という数字は仕訳に使うことはありません。間違えないように気を付けてください。
また、支払いはまだ行っていません。配当金の承認が出ただけですので口座から預金を減らすのではなく、一旦未払配当金に計上します。
この後実際に支払いを行うのですが
例.
×2年6月30日に決定した配当金500,000円を普通預金から支払った。
この場合は
借方 | / | 貸方 | ||
---|---|---|---|---|
未払配当金 | 500,000 | / | 普通預金 | 500,000 |
このような仕訳になります。
配当金の問題は本試験問1の仕訳問題に出やすい問題なので、しっかりと仕訳をできるようにしておくことをおススメします。
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